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離職率に対する取り組み

  • 執筆者の写真: asumo
    asumo
  • 5月13日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月14日

訪問看護では、看護が必要な患者さんの自宅へ直接訪問し、それぞれの傷病や障害に合った医療的なケアや生活のサポートなどを行います。患者さんによって必要とする看護内容が異なるため、柔軟かつ幅広い対応力が必要となる仕事です。


訪問看護の看護師の離職率は病院より高く、15%ほどと言われています。

20名の従業員がいるとしたら毎年3人程度の離職があり、求人倍率の4倍程度ある人材確保に悩まされる結果となります。まして2.5人の看護師の稼働で行っていれば看護師の離職=事業の閉鎖に繋がります。


離職の理由としては

・責任が重いから

・体力的にきついから

・人間関係がうまくいかないから

・オンコールの体制が負担があるから

など様々です。




上記の問題点を理解しつつ、なるべく働きやすい環境を整える努力を行ってきました。


・責任が重いから

病院で医師や先輩看護師にすぐに相談できる環境ではなく、訪問の仕事は現場で求められる要素が多く一人の判断にゆだねられるケースも少なくはありません。

あすもでは社内SNSを構築し、迷ったりトラブルがあった場合にすぐに現場で相談できる環境を整えています。訪問看護未経験の看護師が何人も活躍できているのも上記の裏付けと言えます。


・オンコールの体制が負担があるから

負担を減らす為に看護師の人員を揃える事。

看護師の人数が多ければ多いほどオンコールの負担は減っていきます。

あすもでは訪問看護師の常勤が10名在籍しています。これは全国的にみても平均値以上。

訪問の手当もオンコール手当もない所や少ない所が多い印象ですが

オンコールの業務としては訪問看護に求められる重要な業務であると認識しています。

あすもでは手当を多く拡充することにより、オンコールに手上げしてくれる人員を増やす努力をしています。結果一人当たりのオンコールの受け持ち件数を減らす結果になっています。


・体力的にきついから

体力的な問題も、夏場の移動での負担が大きい。日焼け問題(女性にとっては重要)。

同市内にサテライトの設置を行い移動の距離をなるべく少なく、エリアを分けて近隣を訪問できるようにする。

通常サテライトを開設する場合は隣接の他市に展開することが多いが、あすもでは上記理由のため同市内に設置。外で休憩や仕事ができるようにスマホやipadの付与。事務所に戻らなくても仕事ができる環境を整備。昼の休憩時間は自宅で休憩しても可。直行直帰が可。比較的自由度の高い環境を調整。時短勤務も可能としており、時間有給制度も整備。プライベートな用事にも対応しやすく時間的な調整もしやすい利点があります。人員を確保できているので、当然ですが急な体調不良も無理なく休むこともできます。



・人間関係がうまくいかないから

訪問の仕事は単独で訪問することが圧倒的に多く、その分一人の負担は大きいとは思いますが、事務所に帰ってきた時にホッとする空間を会社としては作る必要がありますね。

事務所に帰ってきたら、電話対応をしなくてはならない。FAXをおくらなければならない。書類を作成しなければならない。記録をまとめなければならない。CMさんに連絡をしなければならない。と意外と事務作業が多いのも訪問看護の仕事です。

あすもでは事務員2名が常勤で在籍しています。電話対応しなければならないけど次の訪問がある。こんな時電話の音がストレスにもなりますよね。まして営業のお電話だったりするとなおさら意欲がそがれてしまう。事務員さんも大事なステーションの一員として請求業務や事務仕事に尽力してくれています。癒しの事務員さんが職場の雰囲気を明るくしてくれ、「行ってきます。」「行ってらっしゃい。」「お疲れ様です。」の声が沢山聞けます。

電話対応も丁寧かつ適切。自慢の環境です。新しく入った職員もすぐに馴染めて、誰がではなく「皆から教えてもらっているので大丈夫です。」と答えてくれます。良い人間関係ができている証拠ですね。


訪問看護運営経費の大半は人件費です。人員を揃えるにあたり、売り上げも当然必要になります。訪問看護の仕事はご逝去等で増減が大きい仕事でもあります。地域に認めてもらい、新規の依頼が継続しなければ人員拡充どころか事業継続も困難になります。ここまでの体制や、毎年プラスの成長を続けてくることができたのは地域の皆様とあすもの皆の努力の賜物だと思い感謝の気持ちでいっぱいです。


訪問看護師さんは特に離職の多い職業。残念ながら企業努力を重ねてきても、環境の変化等による一定の離職は避けられないもの。離職の話しが上がった時には理由で挙がった内容だけでなく中身の分析も行い、運営側も反省し改善点を模索する機会だと思っています。



離職率が低い運営を行えていることは、ひとつの評価だとは思いますが、驕らず・思い上がらず、皆が頑張ってくれているからこそ良い運営が行えていることを忘れず、謙虚な気持ちをもって「一生働ける会社にする。」を目標に良い会社の運営を続けていきます。


 
 
 

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